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よくある質問/用語解説

POLFAの機能や操作等についてよくあるご質問と関連する用語解説をまとめました。
お問い合わせの前にご一読ください。

よくあるご質問

センサー素子の反応原理を教えてください。
ニオイセンサーPOLFAのセンサー素子は、その性質から、高温で温められると酸素を吸着する特性をもっています。
清浄空気下ではセンサー素子表面にたくさんの酸素が吸着しており、センサー内の電流が流れにくい状態=抵抗が発生していますが、そこにニオイ(還元性ガス)が来ると酸素が引きはがされセンサーの電流が流れやすくなることにより、抵抗が少なくなります。この抵抗値を読みとって、独自の計算式の元、測定値として表現しています。
測定できるニオイと測定できないニオイを教えてください
ニオイセンサーPOLFAはセンサー素子の反応原理上、”還元性のニオイ成分”は測定できますが、”酸化性のニオイ成分”は、測定値を意図的に下げてしまうため測定できません。現在までにわかっているニオイ物質は40万種類と言われていますが、そのうちのほとんどが”還元性の物質”となります。測定できない成分のほうが少なく、ほとんどの臭気・香りの測定が可能です。
なお、還元性の物質であっても、人間の嗅覚上、何のニオイか判別できない程度の弱いニオイはPOLFAの感度特性の点から測定ができません。
臭気を種類ごと選別することはできますか?
できません。臭気の強弱を計測することはできますが、臭気を選別することはできない仕様となっております。
臭気指数(臭気濃度)ははかれますか?
臭気指数換算式を使うことでPOLFA値から変換可能です。お客様ごとに換算式を作成しますので、詳しくはお問い合わせください。
POLFAの測定値を下げてしまう物質・検知できないニオイ
・オゾン、塩素、フロン、NOx、SOx等の酸化性物質(センサー値を下げてしまう)
・何のニオイか判別できない程度の弱いニオイ(検知できません)

ニオイは個々の化学成分がまざった複合臭というかたちで存在していますので、オゾンや塩素などの酸化性物質がまざったニオイの場合は、それらの影響で通常よりセンサー値が低くでる場合があります。

その他、センサーを汚染する物質、測定負荷の物質等は、技術情報のページか、取扱説明書に記載しておりますのでそちらをご参照ください。

POLFAの測定値に単位はありますか?
単位はありません。ニオイセンサーPOLFA の測定値はカルモアの独自基準の値となるため、一般の単位系には当てはまりません。
ニオイがないのにPOLFAの測定値が高くなります。
ニオイがないと感じるのに測定値が高くなる要因としては、センサー素子が劣化している、もしくはトルエンなどの有機溶剤が近くにある、アルコール類が近くにある、人が多い空間などの場合に起こります。 特にアルコール類は化粧品や文房具など身近なものに多用されていますが、それらはPOLFA が反応しやすい物質のため、思いがけず測定値が高くなる場合があります。
一度、屋外などの空気が綺麗な場所に行き、測定値が下がるかどうかご確認ください。屋外でも測定値が高いようならセンサーの劣化が考えられますので、ゼロ調整を行うか、校正メンテナンスをお申し付けください。
ニオイがあるのに測定値が低くなります。
ニオイセンサーの原理上、酸化性物質(塩素、オゾン、フロン、NOx、SOx など)が含まれると測定値が低くなります。そのような物質が含まれていないかご確認ください。また、いまの科学ではどうしても人間の嗅覚を越えることはできません。嗅覚でニオイがあると感じても、ニオイの強さや成分によっては測定値に乗ってこない場合もございます。
時刻設定ができません。
ボタン電池が正しく挿入されているかご確認ください。長期間使用していない場合はボタン電池を新しいものに交換してください。それでも症状が改善しない場合は、(株)カルモアまでお問い合わせください。
修理、校正メンテナンスはどのようにしたらいいですか?
メンテナンスについてのページをご参考ください。
海外への販売はしていますか?
海外への販売も可能です。詳しくはお問い合わせください。
測定値の見方を教えてください
測定値を人間の嗅覚の感覚に置き換えた資料を公開しております。詳しくはこちらをご覧ください。

センサー値(PF値)と人間の嗅覚との関係について

用語解説

臭気濃度(臭気指数)について

人間の嗅覚を使った官能試験法による臭気の数量化の方法の一つ。その臭気を、無臭の清浄な空気で希釈した時、丁度におわなくなった時の希釈倍率を『臭気濃度』という。すなわち、臭気濃度1000の臭気とは、丁度1000倍に無臭空気で希釈した時に初めてにおいが消えるような臭気のことである。

臭気強度表示法、快・不快度表示法がにおいのくささの程度を判定するのに対し、この臭気濃度表示法はにおいの有無を判定するため、比較的個人の変動が少ないといわれている。

臭気濃度の主な測定法としては、三点比較式臭袋法、セントメーター法、ASTM注射器法などがある。日本では三点比較式臭袋法が採用されており、これはパネラーとよばれる男女の被験者が指定の濃度に薄められた臭いを嗅ぎ、どの濃度でニオイがわからなくなるか判定したもの。

臭気濃度を対数変換した値を臭気指数という。悪臭防止法では、『環境庁告示(平成7年9月、第63号)に基づく臭気指数の算定の方法』で運用している。臭気指数=10×Iog(臭気濃度)。

悪臭防止法

工場やその他の事業場における事業活動に伴って発生する悪臭を規制することにより、悪臭防止対策を推進し、生活環境を保全、国民の健康の保護に資することを目的として、昭和46年に制定された法律。

臭気判定士(国家資格)

改正悪臭防止法(平成8年4月施行)による臭気指数規制の導入に伴い、新たに創設された国家資格であり、悪臭防止法に基づく市町村の事務である臭気指数の測定について、市町村からの委託による測定業務を担当する。

臭気指数の算定の方法(平成7年環境庁告示第63号)に基づき、自ら正常な嗅覚を有して測定の対象とする試料の採取や希釈・調整、パネルの管理、判定試験の実施、結果の算定等の一連の測定業務に従事する者として、環境庁長官が発行する臭気判定士免状交付を受けている者である。 臭気対策関係では唯一の資格であるため、脱臭対策に従事する者もいる。

 

株式会社カルモアの本体サイトではさらに詳しい用語解説を行っています。 においの知識や情報についてご不明な点がありましたらぜひご確認ください。

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